【ネタバレ】アニメ「ひそねとまそたん」作品分析
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは、ちぐです!
今回はアニメ「ひそねとまそたん」の作品分析です。
「ひそねとまそたん」はAmazon Prime Videoなどで配信されています。
※お断り
記事の最初の方からネタバレ炸裂なので、作品をこれから楽しみたいという方にはオススメできません!
また、自分用にひたすら分解しているだけなのでかなり味気ないです。私の個人的な見解による分析ですので、作者の方の意図は全く反映されていません。
それでもOKという方は、私の分析作業にお付き合いいただければ幸いです!
【あらすじ】
航空自衛隊で働き始めたひそねは、その適正により古代より生き続けるドラゴンに乗り込む飛行要員に選ばれる。ドラゴンや同じ飛行要員達、自衛隊員との信頼を築きながら訓練を重ねるひそねは、ある日、自分たちがある重要な任務のために選ばれたことを知る。
【ログライン】
古代から生き続けるドラゴンの飛行要員になったコミュ症ぎみの女性自衛官が、訓練を積む中で人やドラゴンとの絆を築くが、その本当の任務は「女性の純潔さ」「女性の命」という犠牲によって成り立つ儀式を遂行することだった。
【テーマ】
「当たり前とされていることは、ただやっていないだけのことかもしれない。当たり前が真とは限らない」
【起承転結・フック】
[起]ひそね、自衛隊でドラゴンに乗ることになる
思ったことをなんでも口走ってしまうため、人間関係がなかなかうまくいかないひそね。ある日、飛行機に擬態できるドラゴンの飛行要員に選ばれ、新しい部署へ異動することになる。ドラゴンでの飛行は最初は受け入れがたく、新しい部署でもやっかまれたりとなかなか馴染めないいが、ひそねは徐々にドラゴンや部署の自衛隊員との絆を深めていく。
フック:
ドラゴンに乗ってこれから何をするのか→転
ひそねは自衛隊内でうまくやっていけるのか→起
[承]ひそね、ドラゴン乗りの仲間に出会う
別の基地の飛行要員たちと合同訓練を行うことになるひそね。
出会った彼女らは、カタブツ、マイペース、ネクラとなんとも冴えない女達だった。
ひそねたちが演習を続ける傍、徐々に彼女達には本当の任務があることが示唆される。
そして「彼女達に恋をさせ、失恋させる」という計画が持ち上がり、それぞれに男性隊員が近づくことに。
フック:
パイロット達はそれぞれ仲良くやっていけるのか→承
彼女達の恋はどうなるのか→結
本当の任務とは何か→転
[転]ひそね、ドラゴン乗りとしての任務を果たす
ついに明らかになった「本当の任務」。彼女達には70年に一度目覚める大型のドラゴンの移動を案内する役目があるらしい。任務に携わる女子高生の巫女達が到着した頃、恋心を自覚したひそねともう一人の隊員はドラゴンに乗れなくなる。恋をしてしまうと、ドラゴンは乗り手を拒否するようになってしまうのだった。ひそねは自衛隊を去ることを決意。もう一人の隊員はパイロットとしての活躍を願う彼女に配慮した想い人により失恋し、任務に戻る。
他の隊員たちが一大任務に臨むなか、ひそねは実家へ戻る。そこで「大切なものを守りたい」という就職前の自分の展望を見て、「守りたい大切な人はたくさんいるけど、そのつながりを作ってくれたまそたんが一番大事」ということに気がつき、やはり隊に戻ることに。
しかし、その任務で巫女の一人を生贄に捧げなければならないことがわかる。「大切な人とドラゴン」両方をとったひそねは別の選択肢を期待され、かならず帰ってくることを約束し、生贄の巫女のかわりに儀式を実行する
ここで気になる謎:
任務は問題なく遂行できるのか→結
恋をしてしまったひそねはどうなってしまうのか→転
生贄問題はどうするのか→結
ひそねは助かったのか→結
ひそねの恋はどうなったのか→結
[結]ひそねはドラゴン乗りとしての役割を果たし、恋が成就する
一人帰ってこなかったひそね。ひそねを探しに行ったひそねの想い人は、大型ドラゴンの眠る場所にひそねを探しに行く。そこでまそたんに乗ったひそねと再会するのだった
【カタルシス】
・「女はこうであれ」という型にとらわれない結論
・恋愛の成就
・任務の成功
【見所】
ドラゴンに食べられることで飛行するという奇抜な設定
自衛隊機地内部の描写
ひそねの今時の新入社員的思考
恋愛失恋嫉妬の関係性
コミュ症が社会に出て実力で認められていく様
【個人的な感想】
・好み度★★
個人的にはあまり刺さりませんでしたw
でも岡田麿里さんの作品らしく、キャラクターが恋に翻弄される様子にとても感情が揺さぶられました。
これを見て改めて思ったのですが、岡田麿里さんの作品って失恋を描くのがすごく上手いですよね。
叶わない気持ちを持った人の悲痛な気持ち(でもきっと多くの人が経験する気持ち)がありありと伝わってきて、片思いの切なさってこうだよね〜〜〜!!!と心が激しくうなづきます。笑
失恋した時、自分の気持ちが露わになってしまった時の言いようもない恥ずかしさ、居心地の悪さとかってすごく辛い気持ちだと思うのですが、そこをきちんと描き切ってあげることで、初めて人に強く共感される作品になるんだろうなぁ…
作品を作る上で、強い感情、どうしようも無いやり切れなさとか、そう言うものにしっかり向き合うことって大切ですね。
しかしそれ以外の描写はあまり強く心に残らなかったかな…と言う感じです。
もっとこう、新社会人の暴走と社会適合(?)みたいなのも見てみたかった気もするし、ドラゴンそれぞれについてももっと掘り下げて知りたかったような。
あと、巫女の女の子たちがすごく男慣れしてる感あるし恋愛へもアグレッシブっぽいのに、巫女として捧げられることを当たり前のように受け止めているのを見て「なんで〜???」と思ってしまい、あまり共感できませんでした…笑
(命を捧げることを誇りとして育てられてきたのはわかるけど、なんかそれにしても、もっと葛藤あるだろ〜!?とどうしても思ってしまうw)
「本当の任務」のあたりも「できないこと」=「前例がない」=「やってみると案外できる」と言う流れで解決することが多く、いやいろんな前例を重ねに重ねてもできないとされていることとかもあるやん…?むしろなんで今までやらなかったの…?と思ってしまったり^^;
あと、基本的に画面の華やかさがあまりなくて、女子的なファンシーさが好きな私にはちょっと物足りなかったです。
文句ばかりですみませんw
面白い作品ではあったんですよ!!!
しかしこれは何が好きな人にお勧めしたらいいのか…
ミリタリ?恋愛?可愛い女の子を愛でる?ファンタジー?
ん〜。
「これは○○モノです!!」ってジャンルって大事ですね…
と言うわけで、今回はここまで!
読んでいただきありがとうございました!
【ネタバレ】映画「華麗なるギャツビー」作品分析
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは、ちぐです。
今回は、映画「華麗なるギャツビー」の分析をしてみたいと思います!
前回のクレヨンしんちゃんよりは自分にハマらなかったので、わりとおとなし目の分析です(^_^;)
※お断り
基本的に最初の方からネタバレ炸裂なので、作品をこれから楽しみたいという方にはオススメできない記事です!
また、自分用にひたすら分解しているだけなのでかなり味気ないです。私の個人的な見解による分析ですので、作者の方の意図は全く反映されていません。
それでもOKという方は、私の分析作業にお付き合いいただければ幸いです!
というわけで、早速いきましょう!
【あらすじ・ログライン】
1920年代、好景気に湧くニューヨークで働くことになった冴えない証券マンが、隣人で謎の多い大富豪ギャツビーと出会い、ギャツビーの一途な恋を友人として助け、彼の真実の姿を知る話
(今回はあらすじとログラインは同一でいい感じがしました)
【起承転結・フック】
[起]謎の男、ギャツビー
物語は、精神を病んでしまったニックの過去語りで始まる。何もかもが最低な中、一人だけ例外がいた。それはギャツビーという人物がだったという。
ニックがギャツビーに出会ったのは1920年代、ニューヨークが狂ったように好景気に湧く頃だった。
ニックは小説家になる夢を諦め、冴えない証券マンをしていた。浮ついた雰囲気についていけないながら、少しずつニューヨークに馴染んでいく中、ある日、隣人からパーティーへの招待状を受け取る。
隣人はギャツビーという大富豪で、毎週末に自宅の城で派手なパーティーをしている人物だ。いったい彼は自分に何の用が?彼は何者なのか?
フック:
WHY ニックはなぜ病んでしまったのか→結
WHO ギャツビーとは誰か→承
WHY ギャツビーはなぜニックを呼んだのか→ 承
[承]ギャツビーとニックの出会い
パーティーで、ニックはギャツビーが誰も正体を知らない、いくつもの疑わしい経歴が噂される、謎の人であるということを知る。
しかし、ニックはギャツビー本人に声をかけられ、彼自身に出会う。その後もなぜか厚遇を受けるのだが、しばらくしてニックはその厚遇の理由を知る。ギャツビーは、昔の恋人で、今は結婚してしまった、ニックのいとこであるデイジーに引き合わせてほしくて、ニックとの交流を始めたのだった。
フック:
WHAT ギャツビーの経歴が怪しいが本当は何者か→結
WHY なぜニックが厚遇を受けるのか→承
WHY なぜデイジーと会いたがるのか→承
[転]ギャツビーの願いを叶えるニック、それに伴って起こってしまう事件
ギャツビーとの友情に免じてデイジーを紹介することにしたニック。
夫の浮気に悩み、過去の思いを残していたデイジーもギャツビーへの想いに喜び、二人は関係を再開。しかし、デイジーは現在の夫を突き放せないでいた。
そこでギャツビーはニックに同席を頼み、デイジーの夫と決別するための席を儲ける。
二人の関係に気がついたデイジーの夫はギャツビーの素性を調べる。ギャツビーが経歴詐称をしていることを会話で匂わせ、デイジーは半錯乱。興奮したデイジーと共にギャツビーは車で居城へ戻るが、その途中、デイジーが人(デイジーの夫の浮気相手)を轢き殺してしまう。二人はそのまま逃げ、デイジーをかばうギャツビーは事故の犯人ではないかと疑われ、命を狙われる。
フック:
WHICH デイジーはギャツビーと夫どちらを選ぶのか→結
HOW 事故の件はどう解決するのか→結
IF ギャツビーの命は助かるのか→結
[結]ギャツビーとニックの末路
追い詰められたギャツビーは、デイジーと共に遠くへ逃げようと考える。
切羽詰まる中、ギャツビーはついにニックへ自分の本当の過去を語る。貧しい家に生まれ、無一文だったギャツビーは、法を犯しながらも、デイジーと結ばれるためだけに今の富を築いたのだった。
自宅へ戻ったデイジーから、逃避行の回答を待つギャツビーだったが、結局電話は鳴らず、事故被害者の夫に撃ち殺されて命を落としてしまう。
あれだけの富を持ち、デイジーを深く愛したギャツビーだったが、その葬式にはパーティーの出席者はおろかデイジーさえおらず、ニックだけが参列した。(※原作小説ではギャツビーの父親も参列)そしてニューヨークはニックにとって悪夢の町となり、彼は精神を病むことになる。
療養所で一連の出来事を書き記すニック。そこには長編小説が完成していた。
驚くべき想像力を持ち、純粋な夢を掴むために突き進んだギャツビーを、ニックは敬意を込めて「The Great Gatsby」と称したのだった。
フック:
IF デイジーから電話は来るのか→結
【テーマ】
誰より華麗で豪華な生活を送る大富豪でも、全てを思い通りに操ることはできない。ただ無償の友情だけが尊く美しい
【キャラクター】
・ニック(語り部)
冴えない証券マン。視聴者の目線。
凡人で、派手なことは好まないが、人間関係を尊ぶので無理には断れない。
利害関係よりも信頼関係で人と繋がることを自然に望む、欲のないタイプ。
ギャツビーのめんどくさいお願いを何度も聞いてあげるお人好し。
・ギャツビー(主人公)
謎の富豪。その正体は、貧しさから這い上がり、愛した女性を一途に思う青年。
豪邸に住み、派手なパーティーを開き、何不自由ないスマートな青年のように見えるが、予想以上に不器用で純粋。
デイジーへの口説き文句が基本的に「俺こんなに金持ち!なんでも持ってるしなんでも君にあげるよ!」というパターンなのはやや辟易するが、これもある意味彼の不器用さを表しているように思う。
とにもかくにもデイジーと結婚したいの一心。
・デイジー
容姿端麗な人妻。女は可愛くてバカが一番幸せという持論を持つ。
生まれつきお金持ちで、結局自分が一番可愛い。
金銭で得られるわかりやすいものを喜ぶ。
・デイジーの夫(トム)
生来のお金持ち。やや横暴で自己中心的。
美しい妻を手放したくはないが、浮気をしたりして自分の人生楽しみたいタイプ。
お陰様で、妻に浮気されてもかわいそうではない。
保身のためなら嘘もつけるし、人に罪をなすりつけるのもお手の物。
・デイジーの女友達(ジョーダン)
ゴルファーでハンサムな美人。
原作ではニックといい感じになるらしいが、
この映画ではその辺りは割愛された模様。
・トムの浮気相手(マートル)
金持ちのトムが大好き。貧しい夫を置いてけぼりにして浮気。
トムとの再婚を夢見ていて、トムと一緒に酒乱パーティーのようなものを開く品のない女性。
貧しい生活から抜け出したいのだと思う。
・マートルの夫(ジョージ)
トムに雇われて真面目に働いている。
色々な面でトムに搾取されているのに、それに気がつかず、何から何まで気の毒すぎるキャラクター。
【対立構造】
ギャツビー(成金)xデイジーの夫(生来の金持ち)
ニックとギャツビーの関係(無償の友情)xギャツビーとデイジーの関係(物質的な欲望を見返りにした愛情)
【カタルシス】
・貧しかったギャツビーが、幸運をものにして富豪に上り詰め、デイジーと再び関係を再開したこと
→<願いの成就>
・物質的なものにしか興味のないデイジー夫婦にニックが絶望したこと
→<悪者への罰>
・自らの望みに報われなかったギャツビーが、ただ一人ニックの心に気高く大切な人として強く残ったこと
→<情による救い>
【見所】
美しい俳優達とその高い演技力。
高級ブランドからの協力による、その時代を意識したゴージャスなコスチュームや調度。
ギャツビーの派手派手なパーティーと、トムの上品な食事会の対比。
【個人的な感想】
・好み度★★★
ビジュアルがすごく良くて普通に楽しめたのですが、内容的にはそんなに心動かされませんでした。
100年くらい前の話だし、古典名作で類作もたくさんあるだろうし、真新しさがないのは致し方なしですね。強いて言えば「金持ちの薄情・利己に対する不満とそれを凌駕するカタルシス」をもっと見たかったかも。
・ビジュアルについて
とにかく俳優さんが美しいですね!
ディカプリオさんは33才役をするには熟しすぎている感がある気もしましたが、ゴージャスでミステリアスな富豪としての顔と、苦労を経験し、純粋な心を持つ一人の青年としての顔、両方をとても魅力的に演じられていて、さすがでした。
女性の髪型や衣装のアール・デコ感も素敵!絵から出てきたみたいに美しかったです。
俳優さんや衣装、調度の美しさだけでかなり眼福で、これでだいぶ満足しました。笑
・友情と恋愛
この映画を見ていて一番モヤモヤしたのが、ギャツビーが出てくるのが遅いこと(笑)30分くらい出てこないのですが、それまでずっと「ギャツビーは??出ないの?」と気になって話が入ってきませんでしたw
ギャツビーの恋愛が話の中心だとわかるのもさらに遅く、事前に内容を全く知らなかった自分は「これ恋愛ものなんだ!」と45分くらいのところでやっと気がつきました。笑
ギャツビーの恋よりもニックとの友情にフォーカスしたいからだと思うのですが、ギャツビーの恋が成就するかどうかというのがどうしても一番の関心どころになってしまうので、そういう話ですよ、というのをもう少し前に匂わせてもらってもよかったかな?と思いました。「ギャツビーは(デイジー以外の)女に興味がない」とかそういう噂を早い段階で流すとか、デイジーに「でも君は魅力的だから興味持たれちゃうかもね〜」と言うとか。
「このお話はこんな系統のお話ですよ」というのを最初に印象づけるのは大切ですね。
と言うか、ニックとギャツビーの友情が深まるところの印象が薄い…!笑
ニックはギャツビーの見返りを断るので、ギャツビーからの親愛が芽生えるのはわかるのですが、ニックからギャツビーの友情はいつそんなに深まったのかなと…
ニックは誰とでも平等に仲良くして、みんなを大事にするタイプと言えばそうなのですが。それにしても、なんでこんなよく分からん奴のめんどくさいお願いを聞いてあげるんだ…と思ってしまいます。それまで良くしてくれたから?それだと見返りに対する報酬みたいになっちゃうし、友情感が…あまりない…
終盤、ギャツビーの本当の思いがわかったところで人柄に惚れるのはまだわかるんだけど…うーん。う〜ん。笑
恋愛は必然的に強くなってしまうので、友情を強調したい場合は、キャラクターの関係性、双方に対する気持ちの変化がわかるエピソードをもっと深掘りする必要があるように思います。それがあると、もっと入り込みやすかったかもなぁと思いました。
そして私もごく最近やってしまったのですが、友情か恋愛か、どちらを見せたいのかと言うのをはっきりした方が、もっと印象の強い作品になる と思いました。
と言うわけで、今回は以上です。
大名作に文句をつけるようですみません!笑
でもおかげさまで、自分の書いた作品のどこが弱かったかと言うのも改めて自覚することができました。
友情と恋愛、両方書くのは難しいね!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
【ネタバレ】「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」作品分析
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは。ちぐです。
漫画のストーリーを作るにあたって、物語の面白くする要素って何なのか?
すでに世に出ている作品は、どのように構成されているの?というのを分析したくなったので、
これから読んだ/見た作品、お気に入りの作品の分析をしていこうと思います。
と言うのは、色々と漫画プロット用のノウハウを学んでふむふむと納得しても、
「この話はこうだから面白いのか!(面白くないのか!)」と言う実例や、それに自分が何を思うのかというのがわかっていないと、実質的に活用ができないような気がしてきたからです。。
分析にあたっては以下を書き出していきたいと思います。
基本的に最初の方からネタバレ炸裂なので、作品をこれから楽しみたいという方にはオススメできません。
あと、自分用にひたすら分解しているだけなのでかなり味気ないです。私の個人的な見解による分析ですので、作者の方の意図は全く反映されていません。
それでもOKという方は、私の分析作業にお付き合いいただければ幸いです!
というわけで、最初に分析したのは「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」。
この前テレビで放送していたのをたまたま見たのですが、さすがクオリティの高さで名高いクレしん映画、すぐに引き込まれるし見ていて気持ちよく、とても感動させられました…!
また、フックの置き方がわかりやすく、回収もものすごくきれい。
分析しがいのある作品でした。それでは分析にいきましょう〜!
【あらすじ】
ある日、ひろしがロボに改造されて帰ってきた!
このロボは本当にひろしなのか?と疑いいつつ、超高機能で良い父親のロボひろしを受け入れていく野原一家。そこにに黒幕の陰謀が迫り…!
【起承転結・フック】
[起]ひろし、ロボになる
ひろしがぎっくり腰になり、エステでロボに改造される。
ロボであるということから家族(みさえ)に受け入れられないが、徐々に信頼を獲得していく
フック:(問いの手法 この時点で出たフック→解決時点という形で記しています)
WHY なぜロボにされたのか→転
IF 本当にこのロボはひろしなのか→転
WHAT 黒幕の目的は→転
WHO 黒幕は誰なのか→承・転
HOW 野原一家はどうなるのか→結
[承]ひろし、父権の強化を求める扇動者になる
黒幕の力で頑固オヤジになってしまうロボひろし。
世の中の冴えない父親を結集させ反乱を起こすが、子供たちの反撃に負け、
黒幕にも見限られて破棄される。
フック:
WHY ロボひろしはなぜ頑固オヤジにさせられてしまったのか→転
IF ロボひろしは助かるのか→転
[転]ひろし、自分を操っていた黒幕を倒す
ロボひろしは本物の自分に出会い、自分がひろしの記憶がコピーされたロボであることを知る。圧倒的な力はあれど、信用されない自分の存在に悩む。
再び黒幕に操られるが、こどもの信頼により正気を取り戻し、本物の自分とも団結して黒幕を倒す
フック:
WHICH/HOW ひろしが二人になってしまったが最終的にどちらがの頃、どう解決するのか→結
[結]ひろし、本物のひろしに家族を託す
子供と力を合わせて敵に打ち勝ったものの、力尽き果てるロボひろし。
本物の自分に家族を託し、自分も本物だ、とこどもに認めてもらった上で機能を停止する。
街の父親・母親達は一連の事件を乗り越えて互いを尊重するようになり、野原一家にも日常が戻る。
【テーマ】
父親は子供の力、家族という関係性の中で父になるのであり、社会や権力者の力で父権をふりかざすものではない
【ログライン】
ひろしの記憶がコピーされたロボが、強い父権の復活を目論む黒幕に操作され、暴走しながらもしんのすけの信頼で目を覚まし、機能停止するまで家族を守った末、本物の自分に家族を託す話
(ややこしい…)
または
冴えない父親である春日部警察署長が強い父親の再来を求め、ひろしの記憶をコピーしたロボに父親たちを扇動させるが、野原家の家族愛の力がそれを打倒する話
(このログラインだと悪役が主語になってしまうが、こっちの方が文章としてわかりやすい)
【対立構造】
・ロボひろしを信じるしんのすけx信用できないみさえ(=父親を排除する母親)
・父親の居場所・権利をないがしろにする母親達x居場所のない父親達
・ロボひろし(圧倒的な力・便利さ・偽物)x生身ひろし(生身のひ弱さ・それを引け目にしない情熱・本物)
・父権のみを強調する黒幕x家族の絆(それぞれを尊重すること)で乗り越える野原一家
【カタルシス】
・嫌な感じのヤンママにちちゆれ同盟が言い返す
→<敵の打倒>
・自分勝手で父権を振り回す黒幕を婦警(女性)がとらえる
→<敵の打倒>
権利を主張しすぎ、増長した父権の第三者による抑制。
・ロボひろしが全力を尽くした末に壊れ、本物のひろしが残る
→<全力での尽力>・<真偽の解決>
・偽者であっても全力で家族を愛したロボひろしを家族が認めてくれる
→<主人公/関係者の心の救済>
【見所】
随所に挟まれたギャグとアクションで深刻な問題を重くしすぎないで飽きさせず見せている
父権、母権両方が失墜する様を描き、男女どちらが見ても不快にならない構造になっている
ロボひろしが自分のアイデンティティに揺らぐが、しんのすけが揺るぎなくロボひろしを愛し信頼してくれるので安心して見れる(しんのすけの主人公性も高まる)
敵基地の不思議な場所感がワクワクさせる
【個人的な感想】
・好み度★★★★★
めっちゃ好みでした。
私は社会問題を扱っている作品とか、それを風刺したり比喩したりする娯楽作品が大好きなので、ど真ん中ドストライクです!!最高でした!!!
・社会問題への回答
男性・女性・こどもの権利のバランスという難しい問題を、誰が見ても納得がいくように描いているのが素晴らしかったです。
想像するに、年々強くなっていく「女性・こども」の権利にとまどいを覚えながら、それを言い出せない男性というのは現実にもたくさんいるんだと思います。
そういった人たちの「父権を復活させたい」という深層的な欲求を一時的に叶えてあげるところは、見ていてとても痛快。ややもすれば「今時それやるの!?」となりそうなところですが、序盤で「かわいそうな父親像」をしっかり描いているので、女性の私でもシンプルに共感でました。
一方で、黒幕に操られるロボひろしと、ちちゆれ同盟に参加する父親達は、社会構造や会社によって権利を与えられた男性・父権というものを強く感じさせました。
ちちゆれ同盟を失墜させることで、機械的に与えられた「強い父親像」を過去の通り信じ続けることは間違っていると明らかに示し、父親達の思いを別の解決(現状のある程度の甘受・家族の関係性の再構築)に向けさせているのは、なんというか鮮やかとしか言いようがなかったです。
「叶えようもない願望」に悩む人を救うために、それを物語上で実現させた上で、その願望の問題点を再認識させ、別の解決策を見つけるように促す。
これはなんだか物語制作に使えそうですね!!
・ロボの比喩
あと、ロボひろしが全力で戦った末に、家族に認められ、頼りないひろしに父親の座を託すところにも、上記と同じメッセージが強く現れていたと思います。
ロボの活躍と活動停止は、会社などで人間性を失うまでに戦い続けた父親達への承認・救済・そういった存在の第三者による滅亡と、生身の生還は頼りなく不確実な、しかし愛すべき今後(生身)への展望に見えました。
ロボVS生身の対立というと、ロボのアイデンティティの行方は…というのが気になってしまいますが、後から考えてみると、このお話はロボというキャッチーでわかりやすいモチーフを使って、一人の人間(父親)の中に存在する複数のアイデンティティを取り扱っていたように思います。
・社会問題を描くって
社会問題については私も書いてみたいのですが、それをお話にどう盛り込めばいいかってよくわからないんですよね。真っ向から描いてしまうとただ重くて暗くてキツい話になってしまうし(笑)
このお話が楽しく見れたのは、ギャグやアクションもありますが、「概念ではなく、家族内での身近な視線で事件を見つめる」「問題におけるパワーバランスの偏重→全体のバランスの回復・解決を描く」ことによって問題が解決されていったことが大きかったような気がします。あと、「重大な悪事は家族以外の人(ロボひろし含む)にお任せする」のも安心して見るのに大事だったのかもと思いますw
・何はさておき面白かった
まぁ難しいことは置いといたとして、この作品は本当に面白かったです!
ギャグで笑わせてもらい、ハラハラドキドキさせられ、親子の絆に感動させられ、切ない別れに心揺さぶられ。。。
やはりクレしん映画はクオリティが高い…!どうやったらこんなに美しい話が作れるの!
主要キャラはお馴染みの面々ですが、ゲストキャラにも見た目・振る舞いに印象的な個性があり、キャラの作り方の参考にもなりました。
また別の作品も見てみたいと思います〜
というわけで、今回はここまで。
最後までお付き合いいただいたあなた、読んでいただいてありがとうございました!!
次回は映画「華麗なるギャツビー」です。お楽しみに〜!!
受講歴・絵の上達ログ その4 マンガ的絵柄を追求編(2019年1月〜3月)
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは。ちぐです。
その1〜その3に引き続き、ちぐの絵がいつ、どんな風に上達したか!?もしくはしなかったか!?というのを明らかにするログです。
今回は漫画を完成させた頃の2019年1月から3月までの変遷をご紹介します。
目次
こうなったら毎回載せます。初期と最新のビフォーアフター
ビフォー (2017年2月)
アフター(2019年3月)
それでは1月から始めましょう!
2019年1月 漫画持ち込み
【オリジナル】「魔法使いにお願い」/「ちぐ」のマンガ [pixiv]
さて1月になり、いよいよ漫画が完成。
7社へ持ち込みへ行きました。
持ち込みの詳細はまた別で記事にできればと思うのですが、絵に関して言われたことは
「背景は描き込みがよくしてあって、初めての作品にしては良い」
「少女漫画向けにしては線が太い」
「髪や目をもっと繊細に作り込んだ方が良い」
「絵柄がアニメっぽい」
でした。
絵柄に関しては、自分でも「これなのか?」と疑問に思っていたため、指摘されて納得。
ここから少女漫画的な絵柄の研究に入りました。
目だけ模写してみたり
絵柄を変えることを意識して描いてみたり。
絵柄を変更、と言うかペンの使い方を研究するにあたって、youtubeの作画動画がとても役に立ちました。
あとツヤベタもこの頃、漫画をじっくり観察・模写をして、やっとできるようになりました。
この頃、なぜか「動きのある絵が描きたい」という機運が(自分の中で)高まっていたので、「スーパースポーツデッサン」という教本を買って模写していました。
模写
そんな頃に描いたイラスト
(参考 「カードキャプターさくら」木之本桜・ケロちゃん)
最初の頃と比べると、随分イラストらしいものが描けるようになって来ました。そしてこれもフルデジタル!もう板タブとケンカしない!
正直に言うと、クリアカード編の表紙をめちゃめちゃ観察しながら、それ風になるように描いたのですが…笑
観察して取り入れる、と言うことがやっとまともにできるようになって来たかな、と言うところです。
2019年2月 シワに着目
ある方に「顔以外、体のシワなどの表現をもっと頑張りましょう」とアドバイスをいただき、シワの練習を開始。
有名なヒトカクさんの教本を購入
また、漫画を描くにあたって制服のシワが全然わからなかったので、こちらも購入
模写
これまでの練習では、素体の形や筋肉をちゃんと描けるようになることばかり気にしていたので、シワなどの「仕上げ」に注目すると言うのは自分にとって新たな境地でした。
そして漫画を描くにあたっては、やはり仕上げの見栄えの良さと言うのがとても重要で、楽しい作業。
やっと自分の描きたい絵に近いものが描けるようになって来ました。
(参考 ゲーム「刀剣乱舞」白山吉光)
2019年3月 絵柄が見えてくる
この頃、デジタルで漫画のトレスを始めてみました。
商業漫画をそのままトレスしてしまっているので、ここには載せられないのですが…笑
トレスしながら色々な種類のペンツールを試してみたり、パース定規を使ってみたりして、気軽にトライアンドエラーができてとても勉強になりました。もっとやりたい。
そして「教本を買うのをケチるのはやめよう!」と思い立ち、それまで迷って買えなかった本を購入。
模写
いろんなポーズがあって楽しい。
これまで、写真の模写といえば雑誌やPinterestからやって来たのですが、アオリ・フカンや座った姿の良いものはなかなか見つからないので、そういった資料がたくさんあるのがとても良かったです。
また、ヒトカクさんの本で学んだシワ知識を、リアルな写真の線画化にどう落とし込むか、と言うのを試すことができました。
マイケル・ハンプトンの人体の描き方: 躍動感をとらえるアナトミーとデザイン
- 作者: マイケル・ハンプトン,平谷早苗,Michael Hampton,株式会社Bスプラウト
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
絵に躍動感が欲しいけど、胸郭や骨盤がよくわからなくてどうにも上手くいかない。。。と思っていたところ、この本はそういった部位をアナトミー的に分解し、大きく動かした状態の例がたくさんありそうだったので購入。
模写は大変そうだったので、とりあえずトレス
アナトミーの本だと思っていたのですが、前半はジェスチャードローイングについても詳しく書かれていてとても勉強になりました。ただ、この本はまだそこまで活かせてないかも。
そして3月末ごろに描いた絵がこちら
(参考 漫画「魔探偵ロキ」ロキ)
(参考 アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」エミリア)
やっと「アフター」の絵にたどり着きました。
かなり漫画っぽい絵柄にできるようになってきたのではないでしょうか。
繊細な絵が好きなので、自分的にも好みに近づいて来ました。
と言うか、これまでは「絵柄が定まっていなかった」と言うのもあるのですが、「ペンが扱えていなかった」というのもやはり大きかったなと思います。
以前の鉛筆画の絵と比べてみると、案外絵の方向性って変わってないんですよね。
鉛筆でやりたかったことを、やっとペンで表現できるようになって来た。
それが3月までにできたことかなと思います。
また、ここでアニメ私塾の初心者コースは受講期間が終了しました。
最後の方は全く課題を出しませんでした。笑
でも、コースの初期で練習に対する基本的な姿勢、最低限必要な考え方を身につけられた(たぶん)ことは、その後の自由練習にも非常に役に立ったと思います。
まとめ
と言うわけで、2017年2月から2019年3月まで、約2年間にわたるちぐの絵の変遷でした。
練習を始めた頃、絵の上達を目指す上で有益な情報は色々と溢れているし、いろんなクラス、教本、ノウハウがあるけれど、じゃあ「どれをやったら上手くなるの?」と疑問に思っていました。
教本のレビューなどで「この本良いです!」って描いてあっても、実際それでどのくらいその人の実力が上がったのか分からないし…
というわけで、何をどんな風に組み合わせてやって来て、どんな風に絵が変わり、どこが変わらなかったか、と言う一つのサンプルとして、このログが誰かの参考になればと思います。
あともう一つ、これまで練習してきてとても思ったのが、たくさん描いて、たくさん練習をすることもすごく大事だけれど、それよりも何より大切なのは、練習した上で意図的に自分の絵を「変える」ことではないか、ということです。
練習で模写などをしたものの良いところ、自分の知らなかった新しい線や形、法則ややり方を一つずつ理解して自分の絵に取り入れていくことで、自分の絵は少しずつですが確実に上達していきました。
私塾に入る以前、描けども描けども絵が上達しなかったのは、練習量的なところもありますが、これをしなかったのが一番大きかった気がします。(正確な模写をしていなかったというのもある)
変えなきゃ変わんないのは当たり前なんですけどね。でも、絵って「描いてれば自然と上手くなるもの」って、どこかで思い込んでいたんだと思います。
こんなに練習してるのになんで上手くならないの!と悩まれている方は、ぜひ一度、お手本から学んだ線や形、「上手な人がやっている手順」でこれはいいな〜と思えるものをを取り入れて、ご自分の絵を変えることを意識して描いてみてください。ちぐ的にはかなりおススメです!
あと、このブログを読んで「もっとこう言う練習すればいいのに!」と思ったそこのあなた。ぜひコメントで教えてください。笑
それでは、ちぐの上達変遷ログはひとまずここまで。
また時間が経った頃に、続きも更新できればと思います。
まずはその4まで、お付き合いいただきありがとうございました!!^^
*今回参考にさせていただいた作品
ゲーム「刀剣乱舞」
http://www.dmm.com/netgame/feature/tohken.html
「魔探偵ロキ」
アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」
受講歴・絵の上達ログ その3 いよいよニート編(2018年9月〜12月)
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは。ちぐです。
その1・その2に引き続き、ちぐの絵がいつ、どんな風に上達したか!?もしくはしなかったか!?というのを明らかにするログです。
今回は脱サラしてニートになった2018年9月〜12月までの変遷をご紹介します。
今回の目次
くどいようですがもう一度初期と最新のビフォーアフター
ビフォー (2017年2月)
アフター(2019年3月)
それでは、有給期間も終わっていよいよニートになった9月からいきましょう。
2018年9月 やる気!
この頃の私はやる気でいっぱいです。
会社員時代にはあまり参加できなかった、アニメ私塾ネット村のチャットに参加してみたり。
そこで「吉成曜画集 ラクガキ編」がとても良いということを教えていただき、早速購入
模写などをしてみました
そしたらオリジナルの絵にも少し立体感が出たような
しかしペン入れすると依然これ。
(参考 ミュージカル「アメリ」アメリ / 「マクロスFRONTIER」シェリル・ノーム)
いや、ペン入れできただけまだ前進か。
本格ニートになって時間ができたので、色塗りも少しできるようになりました
(参考 アニメ「凪のあすから」まなか)
ちなみにこの時点ではまだ板タブで線が引けなかったので、アナログ線画を取り込み、iPhoneとスタイラスペンを駆使して塗ったものなのでした…
他にもレビュー漫画を描いてみたり
(「サンタフェ リー・ダークスコレクション 浮世絵最強列伝」展 ※会期は終了 http://www.nikkei-events.jp/art/ukiyoe/)
今度こそフルデジタルで描いてみたり。
これはなんとかデジタルで線を引きましたが、死ぬほど時間がかかりました。。
(参考 ゲーム「刀剣乱舞」鯰尾藤四郎・骨喰藤四郎)
振り返ってみると、9月の私は色々やってますね!えらい!!
ちなみに8〜9月は漫画のプロット・ネームもしていました。
2018年10月 背景に着手
なんじゃこりゃですね。
この頃、いよいよ投稿用漫画のネームができたので、作画に入っていました。
初めて背景に取り掛かった時の苦悩の図です。笑
実は2015年夏に京都のアニメスタジオさんのところでパースの短期講座を受けていた私。
なのでパースの基礎知識は一通り持っていたのですが、なんせ3年のブランクがあったので忘れている…(ていうかその3年間何をやっていたんや…)
その時の教本や、その他色々な本を読んで、こう?わからない…を繰り返し、悩み悶絶していました。。
ちなみに、背景を一から起こすための基本的な考え方を頭に叩き込むにはやっぱりアナログがいいかな?という個人的な見解と、板タブへの苦手意識により、この作品の背景は全てアナログでやりました。
アナログで作画する際は長い定規と三角が大変役に立ちました。長い定規がないとマジでムリでした。
そんなこんなで、10月中にここまで描けるようになりました。
アナログのやり方がわかってくると、パース定規のありがたみと便利さが身にしみます。四苦八苦したけれど、やっぱり最初にアナログでやってみてよかったかも。
そしてここまでの人物画は模写や二次創作が中心でしたが、漫画を描くためいよいよ「自分の絵柄」というものに向き合うことに。
その頃「これかな?」と思えた絵柄がこちら
シンプルめですね。
そしてこの頃から「漫画に集中したい!」というのを言い訳にだんだん私塾の課題を出さなくなりました…
2018年11月 ペン入れ特訓
漫画の下書きが終わり、ペン入れのターン。
板タブでは依然まともな線が引けない&時間がかかりすぎるので、これもアナログでやることに。
しかし、アナログでもペンが上手く扱えない!!
上手く扱えなかったの図
これは下絵がテキトーすぎたというのもあるのですが。。
というわけで、まずはペン入れを集中的に練習しました。
下書きの線をなぞることではなく、形を表現することに意識を持っていったところ、少しずつ上手くいくようになってきました。
この時の私塾の課題が「髪の毛」だったので、髪の模写をしてみたり。
(pinterestの画像より模写)
しかし練習した割に課題を出さなかったり…^^;
2018年12月 漫画制作による効果
12月にはとにかくトーンを貼っていました。
なのであまり練習はせず。
しかし漫画を描いたお陰か、複数人を同じ画面に載せる絵が描けるようになりました。
また、1ヶ月間徹底的にアナログでペン入れをしたため、デジタルでもまともに線が引けるようになってきました。
その成果がこちら(線画フルデジタル)
経験を積んだ成果と、映画や推しに対する情熱でここまで描けた…!!
こうやってまとめてみると、時間ができたのと、漫画の制作をしていたのとでこの時期はよく伸びたような気がします。
次回は2019年です。その4へ続く
*今回参考にさせていただいた作品
ミュージカル「アメリ」
https://www.nelke.co.jp/stage/musical-amelie2018/
アニメ「マクロスFRONTIER」
アニメ「凪のあすから」
ゲーム「刀剣乱舞」
http://www.dmm.com/netgame/feature/tohken.html
映画「刀剣乱舞」
西川貴教「UNBROKEN」
受講歴・絵の上達ログ その2 脱サラ決意編(2018年1〜8月)
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは。ちぐです。
その1に引き続き、ちぐの絵がいつ、どんな風に上達したか!?もしくはしなかったか!?というのを明らかにするログです。
タイトルがややこしいのですが、脱サラについてはここではあまり語りません。すみませんw
今回は2018年1〜8月までの絵の変遷をご紹介。
目次
- 2018年2月 脱サラを決意
- 2018年3月 アニメ私塾入塾前
- 2018年4月 アニメ私塾初心者コース 受講開始
- 2018年5月 全身課題
- 2018年6月 ポーズ課題
- 2018年7月 5ヶ月の差分
- 2018年8月 モルフォ模写・トレス
そしてもう一度最初からのビフォーアフターを載せておきます
ビフォー (2017年2月)
アフター(2019年3月)
それでは2018年新春の絵からいきましょう!
2018年2月 脱サラを決意
これでよく脱サラ決意したなというw
やや形になってきた気もしますが、線がまとめられない。
ペン入れのハードルが高すぎてとにかく鉛筆画を量産(それは今もか…)
ここまで1年、真面目に絵を描いてみたけど、いいねも伸びないし、自分の絵のどこがダメなのかわからない。。。
というわけで、この頃「アニメ私塾 初心者コース」への入塾を決意。
前年に発行されていたアニメ私塾の本を購入していたりと、前々から気になってはいたのですが、ここまで受講には至っておらず。
いよいよ退職を決め、心の余裕ができたので申し込みました。
※アニメ私塾情報
公式ウェブサイト
https://karasawa1499.wixsite.com/anime
ブログ(最新情報はこちらの方が早くて正確そうです)http://animesijyuku.blogspot.com/
本
DVDビデオ付き! アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術
- 作者: 室井康雄(アニメ私塾)
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2017/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そしてこれが入塾前の絵↓
2018年3月 アニメ私塾入塾前
色々アレです。とにかくペンが扱えていない。
前年のモルジアナより退化しているのはなぜ。
2018年4月 アニメ私塾初心者コース 受講開始
これが最初の課題で提出した絵です。顔正面。
一生懸命描きましたが、やっぱりペンに慣れてないですね。
2018年5月 全身課題
(参考 ゲーム「刀剣乱舞」膝丸)
この月は全身課題でした。
この時が一番上達したかも。
効果を感じたのは、
・印刷した絵を1/1サイズで模写し、トレス台で重ねて誤差を確認→修正を繰り返して出来るだけ精密に模写したこと
・既存のキャライラストの頭身を分析し、頭身が短くなった場合、体のどの部分が短くなるかなどを検討したこと
・詳細な形ではなく、シルエットから描くようにしたこと
などでした。
当時シルエットから描いてみたものがこちら
(参考 ゲーム「御城プロジェクト」モン・サン=ミッシェル)
これはシルエットを取る時点で失敗してますが。笑
2018年6月 ポーズ課題
ちょっとポーズがつけられるようになってきました。
2018年7月 5ヶ月の差分
この時に描いた加州くん(左)と2月に描いていたもの(右)。
私塾の課題のおかげで以前よりしっかり観察する癖がつき、この時点でかなり変わっていました。
2018年8月 モルフォ模写・トレス
最終出社日を終え、一ヶ月の有給期間が始まりました。
時間ができたので、「箱と円筒で描く モルフォ人体デッサン」の模写やトレスを始めました。
箱と円筒で描く モルフォ人体デッサン ミニシリーズ (モルフォ人体デッサンミニシリーズ)
- 作者: ミシェル・ローリセラ,布施英利,ダコスタ吉村花子
- 出版社/メーカー: グラフィック社
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
こちらが模写したもの
筋肉のどことどこが繋がっているのか、というのは前回の記事でふれたパルミーの講座で詳細に学んでいたのですが、この教本でもう少し単純シンプルな形で筋肉などの動きを学べたのはとても良かったです。
その頃のイラスト
(参考 ゲーム「刀剣乱舞」髭切)
(参考 アニメ「銀魂」神楽)
頑張って箱と円筒で描こうとしている感。
やっと自描きで全身が描けるようになってきたか…!?
しかしまだペンが持てず。
さて次回からいよいよ本格ニート編です。
その3へ続く
*今回参考にさせていただいた作品
アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」
ゲーム「刀剣乱舞」
http://www.dmm.com/netgame/feature/tohken.html
ミュージカル「刀剣乱舞」
https://musical-toukenranbu.jp/
アニメ「けものフレンズ」
ゲーム「御城プロジェクト」
http://games.dmm.com/detail/oshirore/
アニメ「銀魂」
受講歴・絵の上達ログ その1 会社員編(2017年)
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
こんにちは、ちぐです。
この記事では、絵の上達を意識して練習し始めた頃からの画力の変遷・その間に受講した講座や練習方法をご紹介しようと思います。
これを見れば、ちぐの絵がいつ、どんな風に上達したか?もしくはしなかったか!?がわかるかも…
これから
こうなって
こうなるまでです!!
多少変わったでしょ!!笑
というわけで、今回の目次です
それまでのお絵描き遍歴
2017年2月まで、私のお絵描き遍歴は以下のようなものでした
・物心付く頃にはお絵描きや漫画が好きで、友達と一緒に描いたりする
・小4で初めて漫画らしきものを描く(完成せず)
・中1でノート漫画を2作完成させる。クラス中の友達に読んでもらい、漫画を読んでもらう喜びを覚える
・高2くらいから大学受験の忙しさのため絵を描かなくなる
・大学2年の時、留学先でドローイングの授業を受ける ※ここで初めて「見たものを見たままに描く」というスキルを身につける
その後ちょこちょこ描いてはいたが全然上達せず…
そして2017年、30歳が目前に迫ってきたことに加え、会社で営業職に異動になり「このままだといよいよ描かずに一生が終わる!!」と焦ってきたので本格的に漫画家を目指して動き始める
それではその頃、会社員時代のちぐの絵を見ていきましょう
2017年2月 描き始める
この頃、描き始めると同時に以下のことを始めました。
・twitterの絵アカウント
twitterで絵がすごく評価されたら会社を辞めよう…などと土台無理なことを考えていた(笑)そしていかに自分の絵が下手で評価されないかを思い知り、練習などを始めるきっかけとなる
・二次創作イラスト
それまではほとんどオリジナルばかり描いていたが、ネット上で評価を得るならやはり二次創作か…!という安易な理由で初めてみる。(もちろんそんなんじゃ評価されない)
・クリスタ/板タブの使用開始
おそらくこれよりだいぶ前から持っていたのだがほぼ使用せず。やっと使い始め、初めてちゃんと描いたデジ絵が上の絵。全然思ったところに線が引けなくて驚愕する。
とにかく思った以上にできなくて、我ながらビックリ(^^;)
今思えば「多少できる」と思っていたその頃の自分にビックリや…と思うのですが。自分の無知を知るところから、私のお絵描き遍歴は始まったのでした。
2017年4月 ネームタンク受講
(多分この頃だったと思う)
Palmie「編集部に通用する!マンガネーム講座 by 東京ネームタンク」を受講しました。
講座情報:https://www.palmie.jp/courses/131/lp
ネームできる講座はマジでネームができる!!と聞きオンラインで受講。
一年半後に漫画を製作した際、こちらで得たノウハウはとてもためになりました。
※絵の上達に直接関係ない事柄ですが、後々の漫画制作に効いてくるところなので記載しました
2017年7月 模写を始める
小学生以来やっていなかった絵の模写というのを始めてみる。ざっくりなので非常に不正確。でも自分で描くより可愛く描けるので楽しかったです。
2017年9月 デッサン講座受講
(これも多分この頃だったと思う)
Palmie「キャラクターイラストのための人体デッサン講座 by 吉田英利先生(代々木デッサン教室)」を受講しました。
講座情報:https://www.palmie.jp/courses/100/lp
半年ほど独学で描いていてもなかなか上手くならないので、どうにかならないかと思い受講。
課題がかなりハードで全部はやりきれず。しかしこれでアナトミーの基礎知識に初めて触れ、筋肉や骨格の重要性を知りました。
2017年12月 デッサン講座受講後
受講後の絵
(参考 「マギ」モルジアナ)
この頃には絵を描く習慣がついてきて、少々上達したような。
しかし休みが少ない会社で、働きながら漫画を描くのはやはり無理…と思い、この頃に退職を決意したのでした(こうやって振り返るとめっちゃ無謀)
その2(2018年〜)へ続く
*今回参考にさせていただいた作品
アニメ「けものフレンズ」
ゲーム「刀剣乱舞」
http://www.dmm.com/netgame/feature/tohken.html
アニメ「マギ」